やなまろのほのぼの日記

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介護演習

今回の事例で収集された内容の範囲で忠実にロールプレイを実践することを目的として、どのような介護の量や質や方法が適切なのかグループで検討して、生活支援の内容を決定する。

 

まずはその人が一人でできることは何かを考える。普段何気なく自分で行っている日常動作もリハビリを兼ねている場合が多い。残存能力を生かすことを考えて自分でやれることはやってもらうことを基本とする。すなわち過剰介護は避けて筋力が落ちてしまうことを防止することも大切である。そうしないとやれることもできなくなってしまう恐れがある。見守りや補助に徹するのも介護である。安全に普通に動けることを阻害してはならない。その人がその人らしく、したいことをしながら、生活できるための支援を目指す。(個別性の尊重、尊厳の保持、根拠に基づく介護、利用者主体、自立支援、これらを常に心にとどめながら介護を行うようにする。すなわちその人に合わせた支援を考える。)また、排泄はプライバシーの行為でもあるので、さりげないお手伝いを心がけ、必ず声かけを行いながら尊厳に配慮した支援を行うようにする。左半身麻痺の場合の介護技術を実践するが、あくまで利用者がしたいことに寄り添い、自分でできるように、臨機応変に支援することが大事である。このことは、時間がかかるかもしれないが妻の介助量を減らして自分でトイレで排泄したいという本人の願いを叶えることに繋がると考える。

 

(すべての介護職が同一の意識を持って、支援を継続的なものにしなければならない、継続的なモニタリングを行い支援内容が適切か否かを常にチェックする。介護の内容が利用者の望む自立した生活を実現するために役立っているか、利用者を含め介護チーム全体が介護の方向性を共有しているか評価する。)

 

排泄サービス支援内容(ベッドから起き上がりポータブルトイレに移乗し排泄するまで)

 

ベッド頭部のギャッチアップを行う前に足が届くところまでベッドの高さ調整を行う。ギャッチアップは本人ができるなら適切な高さまで自分で操作してもらう。

 

上半身が起きれば端座位にはなれるようだが、お尻をベッドの端まで持って行く動作が困難と感じており、軽く介助する必要がある。

 

部屋での動作であるので今回の演習では靴を履くことは省略する。事例にも靴を履くとは書かれていない。

 

自力での立ち上がりが難しいため患側の膝折れを防止しながら立位を介助する。本人も右手でベッドのバーを持ち右足に力を入れて立位してもらう。

 

患側で立位を介助しながらポータブルトイレの向きに姿勢を回転する。そのために自分で健側の足を前に出してもらい患側の足は介護者が誘導し回転してもらう。ポータブルトイレを膝の裏まで近づけ位置を確認してもらう。

 

患側で立位の支え保持と見守りをしながらズボンと下着の上げ下げは自分で行ってもらう。きちんと上げ下げができているかの最終確認は介護者が行う。

 

便座への着座や立ち上がりは現在介助が必要とあるが、例えば頑張ってみましょうと声かけをしながら筋力保持のリハビリ訓練の意味合いも兼ねて軽めに介助する。右手でトイレの肘掛けバーを持って位置確認をしながら、自分でも右手で身体を支えてゆっくり着座してもらう。