やなまろのほのぼの日記

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引きこもりとは

病気など合理的な理由がないにもかかわらず人が社会とつながらない状態が引きこもりである。なぜかみんなが普通にしている当たり前の仕事に行かず、周囲にはその理由がわからない状態である。明らかに病的ではなく見た目は普通である。働かなければと常に強く思いながらもそうできない自分を責め続ける。これは「まともな大人であれば働くべきだ」という社会通念を自ら持つからこそうまれる。その意味で引きこもりは「普通の感覚の持ち主」である。周りの人が見るに見かねて「遊んでないで仕事しろ」と言うのは有害である。本人は十分わかっており、周囲がこれを反復することは「働かなければと思うほど拒絶してしまう」という負のスパイラルを強化してしまう。人生の挫折を味わい自信をなくした状態で自分を殺して働くか、今は引きこもって自分を守り英知を養うかの究極の二者択一が生じている。自分や他人に対する信頼や、自分はできるんだ、大丈夫だという自信は、働くことに先立ってまず必ず必要なことだ。人は自らの状況を自分の言葉で語り、受け止められることで初めて「自分はこうしたい働きたい」と、未来に向けた堅実な一歩を踏み出せる。自分に自信を持ち、自分の人生を変えられるのは自分だけだ。周囲の人にできるのは、本人の力を引き出し、待つことだけだ。