やなまろのほのぼの日記

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温泉ノート-3

2021年12月1日現在

訪れた温泉施設 約320カ所 訪れた温泉地 約210カ所

そのほとんどは、山奥の一軒宿、地元の共同浴場、秘境の温泉など。

でも最近はコロナ禍もあり地元の温泉(私のホームである玉川温泉おふろCafe)に通い詰めている。

 

一生のうちに一度は訪れたい東日本温泉(日帰り入浴はしていない一軒宿、遠いのでなかなか行けない)

小金崎不老不死温泉青荷温泉酸ヶ湯温泉(青森)、後生掛温泉玉川温泉乳頭温泉(秋田)、夏油温泉(岩手)、姥湯温泉銀山温泉(山形)、遠刈田温泉・峩々温泉(宮城)、桧枝岐温泉(福島)、仙仁温泉・馬曲温泉白骨温泉、(長野)

 

印象に残っている温泉は、そのほとんどが約30年前に彼女と毎週のように行っていた温泉である。若かったせいもあるが新鮮な気持ちで純粋に温泉を楽しむことができていた。

まだ温泉ブームが到来する前で、そのころはいわゆる「秘湯」というものが存在していた。今では秘湯と呼ばれていても観光地化され、人が押し寄せ、湯船は芋洗い状態の場所もある。(2019年末からコロナウイルスが蔓延して今はどこもガラガラのようですが...良いような悪いような)

 

今や行く価値なしとなった、行くことが不可能となった「秘湯」があります。北海道の知床半島にある「カムイワッカの湯の滝」です。

 

当時、彼女と一緒に訪れた思い出の温泉です。、硫黄山を源とするカムイワッカ川が温泉となって流れ注いでいる最上流の滝壺の源泉は、今はマイカー規制や入山規制により到達不可能な状態にある。

当時は行くなら自己責任で命の保証はできないよと言われていた。ここはヒグマの生息地であるので、朝はダメ、日中に行くように言われていた。

また、最上流の滝壺に行くには、滑らないようにわらじを履いて、降り注ぐ熱湯の硫黄泉を体中に浴びて火傷しながら、急斜面を命がけで1時間の沢登りをする必要があった。他に行く道はないからである。過去には足を滑らせ命を落とした人もいると聞いていた。

 

やっとの思いで目的の場所に到着すると5人くらいの若い男女が真っ裸で滝壺の温泉を堪能していた。綺麗な外国の女性もいたと記憶している。岩陰で服を脱ぎ、背の高さ以上の深さのある滝壺に知らずにドボンと落ちてしまって、滝壺の周りにへばりついていた皆にクスクスと笑われた記憶がある。

本当の温泉好きは、せっかく来たのだからと、混浴でも男女仲良く入浴する。水着を持って行ったが、あの状況で水着で入ったら逆に失礼だったと思う。長く入っていると含有成分で身体がかゆくなる強酸性の温泉だった。当然に野天風呂なので温泉分析は入っていない。温泉名もないし泉質もわからない。でも薄めないと営業ではとても提供できない濃さであると感じた。

 

今は車で行くことはできない。シャトルバスの停留所から歩いて10分の場所にある浅くて広い最下流の滝壺までしか行くことができない。上流からここまで流れついたお湯はぬるく成分も薄まっている。シーズンには監視員も立ち、たくさんの人が水着で芋洗い状態の中で身動きとれずにいる。家族連れの子供らは滝壺の中を我が物顔で泳ぎ回って遊んでいる。(これはコロナ禍以前の情報です)

 

残念だがもう行く気がしない。行くことは不可能なのですが...2005年に世界遺産に登録されたのをきっかけに、人が一気に押し寄せ、落石や滑落の危険も高まり、また自然が破壊されるという名目で、上流は立ち入り禁止となり、観光客は閉め出されたのである。

 

昔は規制もゆるく訪れる人も少なく温泉好きにとっては良い時代だった。カムイワッカの湯の滝に行けたことは、懐かしい思い出のまま心に残しておきたいと思う。(半分は大好きだった彼女との思い出かもね...)

 

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カムイワッカの湯の滝♨

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