コミュニケーション

コミュニケーションが取れない、下手である。小さい頃からコミュニケーションの練習をしてこなかった。自分でよくわかっている。相手と向かい合ってあいさつをする、会話をする、手をつなぐ、基本的コミュニケーションさえ満足にできない。どうせ話してもわからない、言っても無駄、やたらな事を言うと怒られる、ならば何も言わないほうがいい。あたりさわりのない会話に終始して、深いコミュニケーションを避けてしまう。インターネットや携帯電話がかつてないほどに普及して人と人とは繋がりやすくなった。俺は仮想世界の彼女にメールストーカーをしてコミュニケーションをとっている。一昔前には考えられない現象だ。仮想世界に満足してしまうと、現実のコミュニケーションは面倒で複雑である。その影響で夫婦や家族間で基本的コミュニケーションの不全が起きている。コミュニケーションの土台は家族との会話である。それができなくては社会に出て良好なコミュニケーションや人間関係は築けない。俺は家で家族とのコミュニケーションができていない。子供たちに影響がでないかどうか心配である。