やなまろのほのぼの日記

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職場の新人へ贈る言葉

お客さんや業者に質問・相談されて回答に困った時は、先輩ならどうするだろうと考えてください。
先輩に聞いたらどう答えるだろうと考えてください。こう答えるだろうなと、あなたが想像できたならそれで大丈夫です。
今でもわたしにいろいろ聞いてくるけど、そのほとんどが確認の意味で聞いていますよね。
あなたはもう担当レベルでの意思決定はできているということですよ。自信を持ってください。
わからなかったらわからないでいいんです。その後にどんな対応をしたかでお客さんや業者の評価は変わります。
わからないことを自分で調べる時、できれば人より一歩深いところまで調べるようにしてみて下さい。回答する時に余裕が持てます。
原則があると必ず例外がある、本当はこうだけれどもこうやっている、そういうことを知っていてやるのと、知らないでやるのでは、全然違います。
何を言ったかではなく、誰がどう言ってどうしたかで決まります。同じ言葉を言っても、言い方でプラスにもマイナスにもとられます。
私はその対応や判断方法を身をもって示してきたつもりです。しばらくは先輩ならこうしてたなあと思い出してください。
いずれ私のことは忘れて自分の考えとして意思決定できるようになります。
ただし、自分で責任がとれないと少しでも感じたら上司に相談すること。必ず考えて指示してくれます。
担当事務と同時に担当責任分担があることも自覚してください。逆に言うと自分の責任分担の範囲内なら即決してもいいんですよ。

上辺だけの知識でなく深く知識を深めたいなら、業務上の知識は、結局は自分で勉強するしかないと思います。
仕事は国の制度で決まっているものだから、何もかも事細かに人に教わるべきものでもないからです。
厳しいかもしれませんが、自助努力は少なからず必要だと思います。

パソコンやシステムも今や事務を行う上で必要不可欠なものです。自分のものにしたいなら自分で勉強しなさい。
少しずつでいいですよ。あなたは今でも精一杯やっていますから。長い目で自分を見てあげてくださいね。
たくさんやることがあって押しつぶされそうになった時は、今、目の前にある、優先する事務だけを見つめさい。
その事務が完結してから次を考えなさい。時間はかかりますがその積み重ねがいつか実を結びます。

日々事務に追われ振り回され大変です。でも、どんなに忙しく大変な仕事の中にも、ささやかな楽しみを見つけてください。
お得意先に書類届けに行くにも、面倒くさいと思うか、あの子に会えると思うかで、全然違います。
女が目当てで動機は不純かもしれないけど、気の持ち様や、物の考え方を言いたいのはわかりますよね。

まだピンとこないかもしれませんが、あなたもいずれ異動するかもしれません。
異動したら今まで覚えた担当業務のことはすべて忘れなければならないかもしれません。
忘れないと異動先での新しいことが頭に入らないからです。この会社は楽そうに見えるけど異動の時は大変です。

私が新人教育担当としてあなたにわかってほしかったのは担当業務の細かいしくみやパソコンの知識だけではありません。
どの課に行っても通用することです。傾聴による接客姿勢、ぶれない意思決定の方法、仕事への前向きな取り組み、日々の楽しみの見つけ方です。
まだ難しいかもしれませんが、もう1人の自分が見ていると意識して仕事をしてみてください。あせらず落ち着いて。

去る者の責任として置き土産はたっぷり用意してあります。3年間の知識の宝庫がファイリングしてあります。
大変な思いをして集めた資料なので足跡を残したいという自己満足だから、そういうものがあるとだけ覚えておいてください。

担当事務以外で何か悩みがあったら前の席の同僚とばか話をしなさい。彼は親身になって話を聞いてくれるでしょう。

前の席の彼女に優しくしてあげてください。女の子と仲良くすることは仕事以上に大切です。仕事がしやすくなり自分にプラスになります。

今までお世話になりました。あなたから教えられたこともたくさんあります。人に教えることは自分に気づくことだと実感しました。

良い事も悪い事も、私にとって必要だから、自分ならできる力があるから、流れてくるんだと考えられたら怖いものはありませんよ。

1年間ありがとうございました。あなたと一緒に仕事ができて幸せでした。